トレッキングは、山頂をめざす登山と違い、「山の中を散策して、自然を楽しむ」ことが目的です。
あそぼーやのトレッキングツアーは比較的過ごしやすい季節に開催するので、特殊な装備を準備する必要はなく、今持っている物をうまく活用しながら準備をしていきましょう。

トレッキングの服装について

●体温調整しやすい服装を
アップダウンが少ない野山を散策する「ハイキング」とは違い、トレッキングなので登ったり下ったりするポイントはあります。また、山の中は天候が変化しやすいので、体温調整がしやすい「レイヤリング(重ね着)」がおすすめです。

1.ベースレイヤー
いわゆる肌着(下着)です。汗が乾きにくい綿素材は避けて速乾性のものが◎。季節に合わせて、Tシャツ・ロンT・ハイネックなどを選びましょう。
2ミドルレイヤー
中間着と言われるもので、フリース素材やネルシャツなどは安定して人気です。暖かい時期は熱や汗がこもらないシャツやパーカーなどが良いでしょう。
3アウターレイヤー
もっとも外側に着るものです。防水・防風などの機能性があるものを選びましょう。晴天の時やおだやかな気候の時は、ウィンドブレーカーやソフトシェル等でもOK。季節によっては、着用ではなく荷物として持っておくと良いでしょう。

レイヤリングは、上半身だけでなく下半身も同じように合わせていきましょう。足運びが楽になる伸縮性の高いものが適しています。また、下半身のベースレイヤーは季節によっては不要なときもありますので、参加時期によって調整してください。ショートやハーフのパンツを選ぶ際は、必ずレギンスなどを下に履くようにしてくださいね。

トレッキングシューズの選び方

トレッキングシューズは、山を歩く・登るために設計されたシューズのこと。ソールがかためなので、凸凹のある山道でも安定して歩きやすいです。「靴を変えたら、山を歩くのがもっと楽しくなった!」と感じるくらい、シューズ選びは大事なポイントです。いろいろと種類があるのでお店で相談していただくのがいいと思いますが、ここでも簡単に解説してみます。

・ローカット
足首部分が露出したデザイン。軽量で足首が出ているため動きやすいのがメリットです。半面、サポート力・保護力はミドルカットやハイカットと比較して低くなります。
・ミドルカット
くるぶしが隠れるくらいのデザイン。サポート力・保護力は、ローカットとハイカットのまさに中間クラス。トレッキング・登山の初心者には取り入れやすいタイプでしょう。
・ハイカット
足首が固定されるデザインで保護力はNo.1!凸凹道でも足のトラブルが起きにくいと言われています。半面、重さも一番です。足首の可動域が狭かったり固い方はハイカットで保護すると安心でしょう。

カットの違いの他にも、ソールのかたさや見た目のデザイン・防水性能など、機能もさまざま。また、靴下も意外と大事なポイントですよ。これを機に、いろいろ試し履きをしてお気に入りの一足を見つけてくださいね。

トレッキングの際の持ち物

●必須アイテム
・水分…普段飲んでいる量よりも少し多めに。
・帽子…頭の保護用。季節に合わせて、サファリハットやニット帽などをチョイス。
・グローブ…手の保護&防寒に。軍手でも十分◎。
・雨具…山の中は天候・気温の変化が多いため、雨用兼体温調節用に。
・タオル…汗ふき用はもちろん、急な雨・コース上の水溜りに遭遇したときに。
・スマホ…写真撮影に!だけでなく、緊急時に備えて携帯は必須。

●あって良かった!と思うアイテム
・靴下の替え…コース上に水溜りが!なんてよくある事です。靴下が濡れた経験があるからこそ、オススメです。
・インナーの替え…汗で濡れたままでいると、体温が奪われてしまうので替えがあると安心。
・ウェットティッシュ…あったら便利ですよね。
・おやつ…あめちゃんとか、チョコとか。小休憩にパクっと。
・常備薬…ガイドが携行しているのは「怪我のエイドキット」です。頭痛薬などは各自でご用意をお願いします。

万全な準備はトレッキングツアーを楽しくします!

いろいろご説明してきましたが、「何だか準備するものが多くない?」そう思われる方もいるかもしれませんね。ですが、服装や持ち物をそろえることが「カラダへの負担軽減」「心のストレスフリー」に繋がるんです。

「暑い」「寒い」「足が痛い」「道が滑る」「歩きにくい」
こんなことを考えながら歩いていては、景色を眺めて楽しむ余裕も、鳥のさえずりに耳を傾けることもできませんよね。
万全な準備は、確実に楽しさを倍増させます!これは、私たちガイドも同じような経験をしたからこそ、お客様にお伝えしたいのです。

体力をアップさせるには日々の運動などが必要ですが、装備で「体力の消耗を減らすこと」はできます。

さぁ!楽しいトレッキングツアーに向けて、準備を開始してくださいね!